珍味食材「河豚の卵巣の糠漬け」とは:食べ方や作り方など
フグの卵巣はテトロドトキシンが蓄積しており、毒の塊、毒袋などと揶揄されます。
当然生で食べることなどできませんし、例え火を通したとしても同じ事です。
しかしそんなフグの卵巣を使って作った食べ物が、石川県の一部地域では例外的に販売されています。
フグの卵巣の糠漬け
フグの卵巣には青酸カリの800倍以上の毒を持つと言われているテトロドトキシンが多量に含まれています。
そして石川県一部地域では、3年の歳月をかけて無毒化したものが販売されています。
塩漬けを2年、ぬか漬けを1年かけて行い毒を抜いています。そして毒性検査が行われ、クリアしたものが販売されているのです。
実はこの毒が抜けるメカニズムについては不明なところが多いそうです。今のところ、塩分の浸透圧の効果で水分が流出する際に、毒素も一緒に排出されているのではと考えられています。
河豚の卵巣の糠漬けの食べ方
河豚の卵巣の糠漬けは、糠が付いた状態から表面をきれいにする為に決して水で糠を洗い落とすことはしません。
これは糠漬けの旨みを最大限に楽しむためです。糠から取り出した河豚の卵巣は、まるでチーズのような香りがします。
切り口から河豚の卵巣の糠漬けを見ると、まるで明太子のような見栄え。
一般的な魚卵よりも、塩気が強めなので、パスタなどの味付けに利用したり、ご飯にのせて食べたりするのが美味しい食べ方です。
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