養殖のフグは無毒って本当?無毒なフグの種類は?
フグといえば毒をイメージする人は多いと思いますが、何もフグは生まれながらに毒を持っているわけではありません。
フグが自然界で食べる餌の中に、人体に有害な成分テトロドトキシンが含まれており、それが蓄積することで結果的に毒持ちとなってしまっているのです。
逆に考えれば、自然界からは疎外された、陸上の人工プールの中で安全な餌を使うことによって無毒のフグを作ることは可能です。
養殖ではあえて毒入りを与えている?
しかし安全な餌(テトロドトキシンを含まない餌)を与えていると、免疫力が低下して病気や寄生虫にかかりやすくなるなどのデメリットもあるそうです。
そしてあえて無毒なフグを作るメリットもあまりないので、多くの業者は自然界での食性に合せ、テトロドトキシン入りの餌を与えてフグを育てています。
無毒なフグの種類は?
ほとんどのフグは、筋肉、皮、精巣、卵巣などいずれかに毒を抱えており、全く無毒なフグというのはあまりいません。
また日本近海では無毒でも獲れる地域によっては有毒なフグもいます。
例えばかなふぐは日本近海で獲れるものは肝臓以外は無毒ですが、南シナ海で獲れるものは筋肉にも毒が含まれています。
またホシフグやタキフグなど毒性があるかどうか不明なフグの種類も多数あり、そういったフグは危険なので食用にはされません。
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