トラフグの産卵事情:産卵期・産卵場所など
トラフグは卵から孵化してから、およそ2年から3年の時を経て再び生まれ故郷の産卵場所に戻ってくると言われています。
トラフグは、成長にともない行動範囲を広げていき、生まれ故郷の海から離れていき、産卵が可能になるまで成長すると、生まれ故郷の海域に帰り産卵を行うのです。
この産卵期になると生まれ故郷に戻る行動は「産卵回帰性」と呼ばれています。
産卵期
トラフグの産卵期は海域によりズレがありますが概ね3~6月です。
産卵場所
トラフグは潮流の早い湾口部や島の多い場所の浅瀬※に、直径1.2~1.4mm程度の卵を産みます。
※日本近海では瀬戸内海や日本海沿岸など。
産卵後
雌は産卵後産卵場を離れますが、雄はまた次ぎの産卵行動の為にその場にとどまります。
また魚は産卵後生の役目を果たしてすぐに死んでしまう種も多いのですが、トラフグなどのフグ類は、産卵後も生き続け、翌年も産卵のためにまた戻ってくる場合が多いです。
孵化後
産卵後は10cmくらい(生後1年ほど)になるまで産卵場にとどまり、成長にともない離れていきます。
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