サザエのオスとメスはどのようにして見分けたら良いのでしょうか。また、オスとメスとでは味が違うのでしょうか。殻の外側だけ見てもわからないサザエのオスとメスは、殻の外側から見ただけでは判別することができません。サザエの殻にはツノ状の突起があるものがあり、例えばオスの鹿のツノなどの連想から、殻の突起の大きなものがオスと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、突起の有無や大きさはオスとメスを判別...
皆さんは、サザエの名産地と言えば、どこを思い浮かべるでしょうか。ここでは、統計資料などに基づき、サザエの名産地はどこなのかを探ってみたいと思います。漁獲量1位は長崎県農林水産省の公表資料『農林水産統計」(平成28年)を見ると、サザエの漁獲量は、全国で6,300トンとなっています。都道府県別に見てみると、1位は長崎県(1,400トン)、2位は山口県(600トン)、3位は新潟県と三重県(ともに500ト...
夏になると海辺でサザエの壺焼きが売られているのをよく見かけるようになりますが、サザエの旬や収穫量の多い時期は、やはり夏なのでしょうか。市場での取引数量で見た”旬”東京都中央卸売市場が公表している『市場統計情報(月報・年報)』を見ると、 築地市場におけるサザエ(生鮮)の取引数量がわかります。『市場統計情報(月報・年報)』東京都中央卸売市場:http://www.shijou-tokei.metro....
サザエと言っても、実はいろいろな種類があります。三重県にある鳥羽水族館のホームページには、サザエの仲間として50種類以上のものの写真が掲載されています。ここでは、サザエの仲間のうち、日本国内で食用になっているものをいくつかご紹介します。サザエ貝殻は円錐形で、成貝では貝殻の高さが10cmほどになります。サザエには、貝殻にツノ状の突起があるものがいます。この突起は波から身を守るためのものとされており、...
サザエは、夏の海辺などで網に乗せて直火焼きにするつぼ焼きや刺身で食されることが多いようですが、他にも様々な調理法で楽しむことができる食材です。ここでは、サザエの味や食感など特徴と調理例を簡単にご紹介します。美味しい食べ方一覧以下で紹介する食べ方はあくまで一例に過ぎませんが、サザエには様々な楽しみ方があるのがわかると思います。サザエの持つ、いかにも海の幸らしい風味を楽しみながら、美味しくてヘルシーな...
サザエの身より先の、砂袋あたりまでの肝の部分には、サザエが飲み込んだ砂が溜まりやすく、また、特に苦みが強いことから廃棄されることが多いようです。しかし肝の先端には、オスの場合は精巣(クリーム色)、メスの場合は卵巣(暗緑色)があるのですが、いずれも食べることができます。身と貝柱の部分については、オスとメスで味の違いは無いようですが、メスの卵巣には苦みがあると言われることが多いようです。苦いところも食...
皆さんは、中身を取り出して残ったサザエの貝殻をどうしていますか?ここでは、サザエの貝殻を利用する方法を簡単にいくつかご紹介します。刺身を盛り付ける皿がわりにするサザエの刺身を綺麗なお皿に盛り付けるのも良いですが、貝殻をお皿がわりに使って刺身を盛り付けると、磯の香りが漂って食欲をいっそう増してくれます。貝殻は流水でよく洗い、ついていた蓋を裏返して殻にはめ込んで、その上にそのまま、あるいは大葉や千切り...
サザエは殻とフタ以外全て食べられます。サザエの定番料理と言うとつぼ焼きが知られていますが、新鮮なものなら刺身でも美味しくいただけます。醤油に浸して食するのが一般的ですが、薬味としてわさびを添えても良いでしょう。めんつゆやポン酢に浸しても美味しくいただけます。肝もちょっとグロテスクで気持ち悪いと思われるかもしれませんが、食べても害はなく、味は美味しいのでおすすめです。肝を包丁で刻んでペースト状にした...
貝殻からサザエの中身を取り出すと、蓋に付いた身、貝柱、肝の部分に分けることができます。このうち、食べられない、もしくは廃棄されることが多いのはどこになるのでしょうか。食べられない部分は?歯は硬くて食べられないので、包丁で切り落として廃棄します。身より先(殻の奥側)についている白っぽい部分は食べることができますが、「ヒモ」と呼ばれるヒラヒラした膜の部分は食されず廃棄されることも多いです。肝の真ん中あ...
貝の養殖と言うと、真珠を採るための真珠貝(アコヤガイ)や食用となるホタテ貝などを思い浮かべる方も多いと思いますが、サザエは養殖されているのでしょうか。養殖物サザエの収穫量農林水産省の公表資料『農林水産統計」(平成28年)の『海面養殖業魚種別収獲量』を見ると、海で養殖された貝類の収穫量は、全国で371,900トンとなっています。このうち、ホタテ貝が214,600トン、カキ類が156,800トンで、こ...
スーパーにおけるサザエの値段は、どれくらいで推移しているのでしょうか。卸売市場の平均卸価格推移まずは、確かなデータがある卸売価格について見てみましょう。東京都や大阪府の中央卸売市場が公表している統計資料を確認すると サザエ1キロあたりの平均卸価格がわかります。年によってややバラつきはありますが、概ね、東京でも大阪でも2~7月頃に価格が下がる傾向があるようです。また、年平均で見ると、東京より大阪の方...
サザエを選ぶ際にはどのような点に着目すれば良いのでしょうか。また、鮮度はどう見分けたら良いのでしょうか。ここでは、サザエの選び方や鮮度の見分け方をご紹介します。「ツノ」が大きければ良いというものではないサザエと言うと、貝殻にあるツノのような突起を思い浮かべる方がいらっしゃるかと思います。このツノが大きく立派なものが良いサザエというふうにも思えますが、大きければ良いというものではありません。サザエの...
サザエは生きたまま売られていることが多い食材ですが、腐ったり死んだりしているサザエは、どのようにして見分けたら良いのでしょうか。「足が速い」サザエ海で獲れたサザエを良い状態で生かしておくためには、獲れた海にできるだけ似た環境で保管するのが望ましいですが、これはなかなか困難なことです。特に真夏や真冬などには、運送・保管時に適切な温度管理をしないと、サザエが死んで腐ってしまうことがあります。サザエなど...