サザエのオスとメスの見分け方は?味は違うの?
サザエのオスとメスはどのようにして見分けたら良いのでしょうか。また、オスとメスとでは味が違うのでしょうか。
殻の外側だけ見てもわからない
サザエのオスとメスは、殻の外側から見ただけでは判別することができません。
サザエの殻にはツノ状の突起があるものがあり、例えばオスの鹿のツノなどの連想から、殻の突起の大きなものがオスと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、突起の有無や大きさはオスとメスを判別する基準にはならないのです。
サザエの殻の突起は、波から身を守るためのものだと言われています。
波の荒い外海では、突起が発達したサザエが獲れることが多く、波の穏やかな内海では、突起が無い(あるいはあまり発達していない)サザエが獲れることが多いようです。
肝の先端の色で見分けることができる
サザエのオスとメスの違いは、殻を割ったり、中身を引き出したりしてはじめて見分けることができます。
見分けるポイントは、殻の奥の方にある肝の先端の部分(「生殖腺」(せいしょくせん)と呼ばれる器官で、オスなら精巣、メスなら卵巣になります)の色です。
この部分がクリーム色ならオスで、暗緑色ならメスです。
味の違い
殻から中身を取り出すと、蓋に付いた身、貝柱、肝の部分に分けることができます。
身と貝柱の部分については、オスとメスで味の違いは無いようですが、肝については、メスのものには苦みがあると言われることが多いようです。
サザエの肝の部分は、酒の肴として、特にメスのものにある独特の苦みが良い言う方もいらっしゃるようです。
殻の中を見てみないとオスかメスかはわかりませんが、食感や風味もさることながら、そういう運任せの部分も楽しめますね。
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