魚,食べ方

サザエの旬・収穫時期はいつ?

夏になると海辺でサザエの壺焼きが売られているのをよく見かけるようになりますが、サザエの旬や収穫量の多い時期は、やはり夏なのでしょうか。

 

 

市場での取引数量で見た”旬”

東京都中央卸売市場が公表している『市場統計情報(月報・年報)』を見ると、 築地市場におけるサザエ(生鮮)の取引数量がわかります。

『市場統計情報(月報・年報)』東京都中央卸売市場:http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/

この統計を元に、年ごとに取引数量の多い月上位5つを並べると、夏(7~8月)よりも、春(3~5月)や冬(12月)の方が”旬”とも言えそうです。

 

サザエの月別の収穫量については、まとまった確かな統計資料が入手できないことから、あいにくここでは確かなデータをお示しすることができません。

 

ただし、この取引数量の数字は、冷凍物でなく生鮮物についてのものなので、収穫時期もほぼ同時期と考えられます。

 

桃の節句のお祝いで食されるサザエ

3月3日の桃の節句、いわゆる「ひな祭り」の際には、縁起物の食材を取り入れたお祝いの料理が食されます。

 

一般的には、鯛の姿焼き、ちらし寿司、はまぐりの潮汁、雛あられ、白酒などが飲食されるようですが、サザエも、壺焼きやちらし寿司の具として食されることがあります。

 

サザエなどの巻貝は願い事を叶えるといういわれがあり、桃の節句の縁起物の1つとされているのです。この意味では、ひな祭りの季節もサザエの旬と言えそうです。

 

このほか、産卵期(海域によって異なりますが、海水温が上がる5~9月)の前のサザエは身が充実して美味しいという話もあるようです。

 

夏のイメージがあるサザエですが、いろんな産地のサザエをいろんな時期に食べて、その違いを比べてみるのも楽しそうですね。

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