サザエの種類
サザエと言っても、実はいろいろな種類があります。
三重県にある鳥羽水族館のホームページには、サザエの仲間として50種類以上のものの写真が掲載されています。
ここでは、サザエの仲間のうち、日本国内で食用になっているものをいくつかご紹介します。
サザエ
貝殻は円錐形で、成貝では貝殻の高さが10cmほどになります。サザエには、貝殻にツノ状の突起があるものがいます。
この突起は波から身を守るためのものとされており、波の荒い外海では突起が発達したサザエが獲れることが多く、波の穏やかな内海では突起が無い(あるいはあまり発達していない)サザエが獲れると言われています。
また、突起の有無や長さは、個体差もあるようです。
生息域は、暖流の影響を受ける東アジアの海水温が高い海域で、主に水深10m以浅の岩礁域に生息しています。
日本近海では、日本海側は北海道南部から九州にかけて、太平洋側は房総半島から九州にかけて分布しています。
独特の磯の香りがあり、壷焼き、刺身、酢の物などに調理されて食されます。
ナンカイサザエ
貝殻は円錐形で、成貝では貝殻の高さが7cmほどになります。
サザエと異なり、貝殻にツノ状の突起はあまり発達しません。
サザエよりも小さいため、日本では「姫サザエ」の名で販売されていることがあります。
生息域は、中国大陸沿岸と台湾の一部です。壷焼き、刺身、酢の物などに調理されて食されます。
チョウセンサザエ
貝殻は円錐形で、成貝では貝殻の高さが8cmほどになります。サザエと異なり、貝殻にツノ状の突起がありません。
インド洋から西太平洋にかけての暖流域の熱帯のサンゴ礁などに生息しています。
日本近海では、奄美諸島以南に分布しています。壷焼きや煮物などに調理されて食されます。
サザエの仲間の中には、食用のほか、貝殻が貝細工やボタンの材料などになるものもいるようです。水族館を訪問する機会があれば、いろいろ見比べてみるのも楽しそうですね。
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