鰹節の旨み成分「イノシン酸」について
ダシとして大活躍する鰹節には、旨みがいっぱいです。
これは「イノシン酸」という成分によるもので、動物性食品に多く含まれています。
旨み成分「イノシン酸」とは何なのか、そして、旨み以外にどんな効能をもつのか、これからご紹介します。
カツオは最速の魚
カツオは魚の中で最も泳ぐのが速く、数字で表すと時速60kmにもなります。
時速だけで比べるとメカジキが最速なのですが、体の大きさを考慮に入れると、カツオに軍配が上がります。
速く泳ぐには、それだけのエネルギーが必要です。
エネルギーは、体内のATPというエネルギー貯蔵物質に蓄えられ、必要に応じて供給されています。
カツオには、このATPが大量に含まれているため、高速で泳ぎ続けることができるのです。
カツオには「イノシン酸」がたっぷり
カツオが死ぬと、ATPは分解されてイノシン酸に変化します。
ATPの量が豊富なカツオは、イノシン酸の量も多くなり旨みが強くなるのです。
イノシン酸の働き
イノシン酸は、細胞が作られるために必要な成分のひとつです。
細胞は一定の周期で生まれ変わっているので、必要な成分を摂取することは、正常に機能する細胞を作ることにつながります。
細胞が健康であれば、体中の臓器や皮膚も健康になります。
内臓が強くなったり、肌の新陳代謝が良くなったりします。
つまりイノシン酸は、健康と美容にとって大切な働きをしているのです。
美味しいうえに、健康と美容の素になる鰹節。毎日の食事に取り入れて、アンチエイジングに役立てましょう。
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