魚の養殖方法:餌は何を使うの?
今回はその養殖について、養殖方法や使用する餌など、養殖の基本情報を紹介します。
使用する餌
生餌
生餌は、これまで最も一般的だった餌でした。魚そのものの切り身、一時期は真イワシを使っていました。大量に水揚げされた真イワシの切り身やすり身を、養殖する魚の餌にしていたのです。しかし、近年真イワシの捕獲量が少なくなったため、養殖業の餌の形態も変わってきました。
モイストペレット(MP)
モイストペレットは、生餌に次いで用いられるようになった餌の形態です。これまで使用してきた生餌に、魚粉や魚の油を混ぜ合わせて作ったものがモイストペレットです。モイストペレットの利点として、養殖する魚の成長度合いや、求める質に近づけるために、栄養剤を注入したり、養殖業者の独自の判断で、他の素材を混ぜ合わせることができました。その結果、魚の状態に合わせてより良い餌を作ることができるようになり、現在は多くの養殖場で採用されています。
ドライペレット(DP)
ドライペレットは、読んで字のごとく乾燥した餌のことです。餌を乾燥させて固形にしたタイプの餌で、大体がサプリメントのような形をしています。ドライペレットのメリットは、モイストペレットと同じように、魚に合わせて、他の栄養素を配合することができることです。そして、生け簀や養殖場に投げ込んでも、魚が食べるまで水に溶けにくいのです。
餌のやり方(養殖方法)
これまでは満腹になるまで魚に餌を与えていました。しかしそれでは健康に悪く味も悪くなってしまうということで、近年ではふさわしい時にふさわしい量の餌を与える方法に代わりました。
この転換で魚は健康に育ちやすくなり、餌の量も以前に比べて少なくなったため、コストパフォーマンスも向上したのです。
餌を与える方法も、手巻き給餌、機械給餌、自動給餌とあり、魚の食欲や種類によって変えています。
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