養殖漁業のメリット・デメリットとは
養殖漁業のメリットは思い浮かんでも、デメリットに関してはあまり考えたことがないかもしれません。
でも実は養殖業にも割と深刻な問題点があるのです。今回は養殖漁業のメリットとデメリットをご紹介します。
養殖漁業のメリット
安定した収穫
養殖魚のメリットはまず安定した収穫という点が挙げられます。天候や水温、その他様々な環境要因で漁獲量が全然違ってくる天然魚と違って、プールの中で一定の環境下で育てられる養殖魚は、常に安定した個体数を収穫できるのです。
運航コストがかからない
天然の魚を得るためには、多くの場合漁船を使わなければなりません。漁船の運用コストはバカにならず、一度漁に出すたびに燃料費その他の維持管理費用が発生します。養殖では船をだす必要がないので運航費がかからないという利点があります。
養殖漁業のデメリット
プールの設置及び運営管理費用
養殖魚を育てるのに必要な施設を作るのには巨額の費用が必要になります。一度、施設を造っても施設の維持管理費用も必要になります。
餌代に対する1匹の売値の安さ
養殖魚に与える餌代も、養殖魚者の頭を悩ませる問題の一つです。かなりの量の餌が必要になり、その割には養殖魚は天然の魚に比べて売値が安くなる傾向にあります。つまり、薄利多売で、安定した利益を多く出し続けるには、綿密なコスト削減や年間を通した安定した営業ルート(卸先)が必要になります。
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