鰌(ドジョウ)の生態・雑学

鰌(ドジョウ)の生態・雑学

ドジョウの食性・習性・産卵・寿命といった生態に関する情報やドジョウに関するど面白雑学情報などをまとめています。

ドジョウはなぜ“ドジョウ”と読むのか、なぜ“鰌”という漢字で書くのか。その由来について解説します。ドジョウの語源いくつかの説がありますが、有力なのが「“泥の魚”という意味から派生し、『ドロツヲ』が『ドヂョウ』になった」という説です。他にも、同じく、泥の魚を意味する「ドロテヲ」から派生して「ドヂャウ」になったという説も。いずれにせよ、ドジョウの生態的特徴が、今のドジョウの名前に反映されていることがわ...

日本で知らない人はいないほど馴染み深い淡水魚ドジョウ。フナや金魚などペットとして飼育している魚と共生させている人も多いのではないでしょうか。でもあくまで掃除係の為だけに買うなど、あまりドジョウそのものを飼育しようと考える人はいなさそうです。でもドジョウはかなりユニークな生態的特徴をたくさん持っており、買ってみると色々な発見があって面白いかもしれませんよ。ドジョウの食性ドジョウは雑食で、主にユスリカ...

ドジョウと一口にいっても実に様々な種類のドジョウが存在します。ドジョウとは広義にはドジョウ科全体の種を指しており、種により細かい違いはありますが、概ねある特徴は共通して持っています。ドジョウ科の特徴細長い紡錘形の体ウロコがない(正確には真皮の中に埋まっている)平らな形状の腹部。口元に感覚器として働く6~10本の口ひげがある。小さい口が下向きについている。目の下にはとげ状の突起がある。ドジョウの種類...

ドジョウの産卵期は5月~7月と言われています。ちょうどこの時期には田んぼに水が引かれる時期でもありますね。産卵時期が近づくと、体表ににきびのような粒々が現れます。産卵数ドジョウが産卵をする卵の数は、メスのドジョウ一匹に対し推定で数万~数十万個と言われています。一度にすべての卵を産卵するのではなくて、数回に分けて産卵を行います。産卵行動水面近くでオスのドジョウがメスのドジョウの腹部に体をまきつけ、生...

日本の水田などに生息する代表的な「マドジョウ」や「シマドジョウ」に関して言えば、大きさは10cm~15cm程度です。成長スピードは早く、1年でもう5cmから10cmにはなります。飼育下のドジョウ飼育下では10年間ほど生きることもあり、年毎に大きくなるので、しばらくすると狭苦しくなるかもしれません。小さなエビなどは、大きくなったドジョウには食べられてしまうリスクがありますので、共生させる生き物は選ぶ...

ドジョウといえば、あの口元のひげが特徴的ですが、あればただのかざりではありません。あのヒゲにはどのような役割があるのでしょうか。ドジョウのヒゲの役割あのヒゲには人の舌の上にあるのと同じ「味蕾(みらい)」が備わっています。味蕾は味や臭いを感じることができ、水中で獲物が発する臭いを探知して捕獲するのに役立っているのです。ヒゲがなくなると…?つまりヒゲがなくなると、野生の中では獲物を探すことが難しくなり...

野生のドジョウの寿命は3年~5年と言われていますから、その間に何度か冬を越すことになります。ドジョウは厳しい冬をどのように越しているのでしょうか。泥の中で寒さを防ぐ!ドジョウは基本的に寒さに強い生き物であり、例え水面が凍るほどの温度であっても、泥の中に身を潜めて寒さをしのぎ越冬することができます。冬になると水位が低下するので、逃げ遅れた個体などは、泥のかなり深い所まで潜っていきます。寒さが理由で弱...

意外と知られていないかもしれませんが、ドジョウは夜行性です。ドジョウはずっと底でじっとしているイメージがあるかもしれませんが、夜になると餌を求めて活発に活動を始めます。昼間のドジョウドジョウはとても神経質な生き物で、他の生き物が活発に活動する昼間は、静かに底面や泥の中に身を隠していることが多いです。日中にドジョウを捕まえたい場合は、流木の中や泥の中などを丹念に調べていくといいでしょう。ドジョウを飼...

ドジョウの平均寿命は、種類や生息環境によっても左右されますが、大体3年~5年とされています。ただしこれは野生の場合なので、飼育下の場合飼い方によってはもっと長生きします。飼育下の寿命飼育下では10年以上生きることも珍しくありません。ドジョウに限らないことですが、安定した環境や良質な餌を与えると、寿命は大きく伸びますね。シマドジョウは飼育用として販売(1匹あたり400円~800円程度)されていますか...

魚類はエラから酸素を取り込む「エラ呼吸」を行うのが一般的です。そしてドジョウにもエラがあり、酸素供給のメインはあくまでエラで行うのですが、エラ呼吸以外にも特殊な呼吸法を備え持っていることでも知られます。それが「腸呼吸」というものです。ドジョウの腸呼吸とは?腸呼吸とは、腸の上皮細胞層を活用して行われる呼吸法の一つで、水中の酸素濃度が低くなった時に、この腸呼吸を用いると言われています。一度体に取り入れ...

ドジョウなんてどこにでも、どれだけでもいる、ごくありふれた魚だ。このような認識の人は多いと思います。しかしこの魚、実は絶滅危惧にある種が多数いることはあまり知られていません。農業形態の変化が関係している?近年多くのドジョウが、農業形態の変化や河川の改修などによって生活基盤から追いやられています。また外来種との交雑による遺伝子汚染も確認されており、様々な種の存続が危ぶまれています。ドジョウというのは...

「あら、えっさっさー」という独特な掛け声で踊るどじょうすくいをTVなどでご覧になった方も少なくないでしょう。安来節(やすぎぶし)という歌に合わせ、どじょうをすくう所作をする踊りのことを「どじょうすくい」と呼びます。江戸時代にも「飲兵衛(のんべえ)」と呼ばれる大酒飲みたちがおり、彼らが自分で釣ってきたどじょう料理を食べる時に、お酒を飲みながらホロ酔い気分でその場で踊った踊りがどじょうすくいの発祥と考...

ドジョウとナマズはどちらも似ていますよね。具体的な違いを突然問われても、答えるのは難しいかもしれません。しかし生息環境、分類、形態、大きさなど細かい点を見ていけば、たくさんの違いがあることがわかります。生息環境の違いドジョウもナマズも淡水魚で、両者とも流れの緩やかな河川、湖沼、水田・用水路などに生息しています。生息域が被る為、ドジョウは大きなナマズの餌となってしまうことも多々あります。食性の違いド...

ドジョウはおならをする?ドジョウのヒゲは高性能センサー?ドジョウは実は絶滅危惧?などなどドジョウにまつわる雑学を紹介しています。地味なイメージの強いドジョウに少しでも興味を持って貰えれば幸いです。腸で呼吸する?ドジョウは腸呼吸をすることで知られています。水中の酸素が少なくなると、水面から口を出し、空気を取り込み、腸でガス交換を行うのです。腸付近には多数の毛細血管が集まっていて、人間の肺と同じ役割を...

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