どじょうすくいの起源/歴史/やり方
「あら、えっさっさー」という独特な掛け声で踊るどじょうすくいをTVなどでご覧になった方も少なくないでしょう。
安来節(やすぎぶし)という歌に合わせ、どじょうをすくう所作をする踊りのことを「どじょうすくい」と呼びます。
江戸時代にも「飲兵衛(のんべえ)」と呼ばれる大酒飲みたちがおり、彼らが自分で釣ってきたどじょう料理を食べる時に、お酒を飲みながらホロ酔い気分でその場で踊った踊りがどじょうすくいの発祥と考えられています。
どじょうすくいのやり方
百聞は一見にしかず。動画を見て、実際にどのように踊るのか確認してみましょう。
まとめるとどじょうすくいには以下のような特徴があります。
どじょうすくいの特徴まとめ
- 踊りの際にはザルを持つ。
- ひょっとこ顔のお面を被って演じることが多い。
- 手ぬぐいを頭に被り一文銭の鼻あてをつける。
- おどりには銭太鼓を使う。
- 昔は同時に腹踊りが演じられることが多かった。
安来節とどじょうすくい踊り
安来節(やすぎぶし)は古くから、江戸の港町の安来市で親しまれてきた民謡で、このリズムに合わせてどじょうすくい踊りが盛んになってきた背景があります。
酒場で即興で踊られたどじょうすくい踊りは、安来節のリズムと大変マッチしたために、安来節と聞けば、すぐにどじょうすくい踊りを連想するほど、両者の関係性は深まっていったと言われています。
どじょうをすくう動作と、安来節のテンポの良さが絶妙なタイミングで絡んだどじょうすくい踊りは、日本の伝統的な御座敷芸となっています。
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