秋刀魚(サンマ)の生態・雑学

サンマの生態・雑学

サンマの食性・習性・産卵・寿命といった生態に関する情報や、サンマに関するど面白雑学情報などをまとめています。

サンマの生態に関する情報をまとめています。外見的特徴全長30cmほどの大きさで、細長い体、尖ったくちばしをしています。体色は暗褐色の背部、銀白色の腹部と、「秋刀魚」という名前のとおりまさに刀のような様相です。生息分布日本近海~アメリカ大陸沿岸の北太平洋広くに分布しています。季節により大規模な回遊を行う魚として知られますが、厳密な回遊経路はいまだ解明されていません。活動範囲10℃~20℃の水温域で活...

サンマという呼び名についてですが、まず単純に見た目から名前がついたという説があります。昔はおかずとなる食材全てのことを「な」と呼んでいました。そして食材の種類によって、野菜類なら「な(菜)」、魚なら「まな(真菜)→(真魚)」とう具合に呼び分けていたようです。そしてサンマについては、「細い魚」を意味する「狭真魚」(さまな)と呼ばれるようになり、それが変化していきサンマに変わっていったというものです。...

サンマの産卵に関してはいまだ不明な部分が多いですが、現時点でわかっている情報をまとめます。産卵数1年間に産む卵の数は4~5万個で、1回の産卵数は1,000~4,000粒と言われますが、実はこれも一度に放卵するのか、何回か分けて放卵するのかはっきりとしたことはわかっていません。産卵場所産卵場所は主に暖流周辺で、海面を漂流するホンダワラ類などの流れ藻に、ブドウ状の卵を産み付けます。卵の特徴2mm前後の...

サンマの寿命はおよそ2年と言われています。長く生きても3年ほどで、非常に短命な魚なんですね。同じ青魚のマイワシは8年、マサバは10年生きますので、他と比べてもやはり短命です。年齢の見分け方通常、魚の年齢は耳石の年輪の本数で判別します。これは0本なら0歳、1本なら1歳、2本なら2歳、3本なら3歳となります。耳石とは:魚の頭の中にある、聴覚と平衡感覚を司っている器官。堅くて白い石のような形態をしている...

サンマは成魚で30cmほどが平均的な大きさです。ただその年の海水温や様々な環境要因が影響するので、平均的な大きさは毎年変動します。サンマは短命なので成長も早いです。サンマは孵化時の全長は7mm前後で、3~4日で卵黄を吸収し、10日で10mm後まで成長。約8カ月で体長28cmを超えてきます。漁獲されるサンマの多くは生後1年ちょっと、2年未満の個体ですね。サンマの大きさと重量サンマのサイズは市場に水揚...

サンマに胃がないというのは本当です。正確には胃が未発達で、腸と一体化しているといったほうがいいでしょうか。サンマは「無胃魚」(むいぎょ)という胃や腸の区別がなく、一本の長い消化官があるだけの魚なのです。無胃魚の特徴「無胃魚」が食べたものは、消化管で短時間で消化・吸収、体内に溜まらず排出されるようになっています。主食であるプランクトンは30分ほどで消化、排泄してしまいます。無胃魚以外の魚は消化に10...

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