シジミの飼育するには?餌は何をあげる?
シジミの砂抜きをしている際、砂を吐く様子を見ているうちに何となく情が 移って、「このまま飼えないものだろうか・・・」などと思った方はいらっ しゃらないでしょうか。ここでは、シジミの飼育についてお話したいと思い ます。
シジミにもいろいろな種類のものがいる
自然環境に生息しているシジミと同じくらい長生きさせるのはなかなか難し いところがありますが、シジミを飼育することは可能です。
ただ、シジミと いっても、いろいろな種類のものがいます。
日本の在来種で言えば3種類の シジミがいますが、河川や湖沼などの淡水域を好むもの(マシジミ、セタシ ジミ)もいれば、河口や海とつながった湖など、淡水と海水が混ざり合う 汽水域を好むもの(ヤマトシジミ)もいます。飼育するとなったら、それぞ れの生息域に近い飼育環境を作ってあげる必要があります。
淡水域に棲むシジミの方が飼育しやすい
日本で流通量が多く、広く食用とされているのは「ヤマトシジミ」です。
入手のしやすさだけで考えると、ヤマトシジミは飼育が始めやすいのですが、 適切な飼育環境を維持するのがなかなか難しいという問題があります。
上述のとおり、ヤマトシジミは、淡水と海水が混ざり合う汽水域を好んで 生息します。
河口や海とつながった湖などの近くにお住まいの方であれば、 飼育用の水の入手は比較的容易かもしれませんが、それ以外の方は、飼育用 の水を自ら作る必要があります。
ヤマトシジミの生息域の塩分濃度は1%弱 とされていますので、同程度の塩分濃度の水を真水と粗塩などで作ることに なりますが、一度作れば済むという話ではなく、継続的に作る必要がありますので、かなりの手間となります。
このため飼育するのであれば、生息域 のものに近い水を継続的に作りやすい、淡水域に棲むシジミの方が良いと いうことになります。比較的入手しやすいのは、日本の在来種であればマシジミです。
金魚用の水槽で飼育できる
淡水域に棲むシジミであれば、金魚を飼育する際に使うのと同じ器具(水槽、エアポンプ、ろ過装置、川砂や砂利など水槽の底床材)を 使い、同じ要領で飼育できます。
餌について
シジミの餌は、水中の珪藻など植物プラン クトンや浮遊有機質ですが、水槽を日の当たる屋外などに設置すると、珪藻などが発生しやすくなり餌になります。
屋内で飼育するなど、珪藻などが 発生しにくい飼育環境の場合は、餌として豆乳を与える方法があります。
ただし豆乳が水槽内に広がると、水が汚れますし給餌の効率も悪いので、 カップなどの容器をシジミにかぶせ、その中にスポイトなどで豆乳を少量 (水が薄っすらと濁る程度)注入してやると良いでしょう(1~2日に1回 程度)。
エアポンプ
シジミも金魚と同様、水中の酸素が乏しくなると弱りやすくなるので、エアポンプで持続的に酸素を補充するのが望ましいでしょう。
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