マグロは止まると死ぬってホント?
昔からマグロは泳ぐのを止めると死んでしまうといわれてきました。しかし、この言い伝えは本当のことなのでしょうか?
また、もし本当ならば、なぜマグロは泳ぎ続けないといけないのでしょうか?
そこで今回は、マグロは泳ぐのを止めると死ぬと言われる理由について解説してみました。
マグロは泳ぐのを止めると死ぬという言い伝えの真偽
最初に決論からいえば、マグロが泳ぐのを止めると死んでしまうというのは事実です。
なぜそうなるかといえば、マグロは普通の魚のようにえらをパクパクと動かすことができません。
そのため、常に口を開けて水を取り込み、その水をえらに流すことで呼吸をしなければいけません。
ですから、口に水が流れ込むように、マグロは常に泳いでいないといけない、ということになります。
マグロは眠っている時も泳いでいるのか
では、マグロは睡眠をとっている時はどうしているのでしょうか。
その答えは、睡眠中であってもゆっくりと泳ぐことで呼吸をしています。
マグロは昼間に比べて夜間は泳ぐ速度がかなり遅くなるので、夜間に睡眠していると考えられています。
ゆっくり泳ぐことで代謝を抑えて休息しているというわけです。
このように、昔からのマグロの泳ぎに関する言い伝えは正しいということがわかりました。
24時間休みなく動き続けることで、筋肉の塊の様なマグロの身体が出来上がる、というわけですね。
止まってすぐに死ぬわけではない
ただこういう話を聞くと、マグロが窒息の危機にさらされているような印象を受けてしまいますが、海には常に海流が流れていることを忘れてはいけません。
たとえ泳ぐのを止めたとしても、エラには勝手に酸素が送り込まれ、呼吸が成立します。
よって人間に捉えられたりしない限りマグロがすぐに窒息死するような状況にはならないのです。安心してください。
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