ドジョウの養殖事情:養殖方法や主な生産地など
ドジョウ料理がグルメ番組などで紹介されるようになり、どじょう=泥臭くて美味しくないというような偏見が少しずつ減ってきた気がしますね。
近年は良質な餌や環境で臭いが抑えられた「養殖ドジョウ」が主流になっているので、泥臭いドジョウなんていうのはほとんどなくなっているのです。
ドジョウの養殖方法
◆休耕田を利用
ドジョウの養殖方法として最近各地で広がっているのは、休耕田(農業生産に利用していない田のこと)を利用する方法です。ドジョウ本来の生息環境に近い場所なので、ストレスなく伸び伸びと育てることができます。休耕田で育てられたドジョウは臭みもなく骨ごと食べられるとして人気が高まっています。
◆水槽を利用
泥のない人口の水槽で育てる養殖も行われています。大分県農林水産研究指導センター水産研究部・内水面チームが確立した技術です。また同チームはドジョウの泥臭いイメージを払拭しようと、餌にかぼすを混ぜて身から香りを出そうとするなど、ドジョウの普及に積極的です。
参考記事:3匹目狙う…さよなら「泥臭い」 カボスで養殖-毎日新聞-
日本一のドジョウ養殖地は大分県
上述の水槽による養殖ドジョウで有名な大分県ですが、平成23年時点でドジョウの養殖量が日本一になりました。
通常冬になるとドジョウの成長は停滞するので、全国的に出荷数は減ります。
しかし大分県は水槽における養殖が主流なので、水温を一定に保つことでドジョウの成長を進め、安定して出荷できるようになっているのです。
しかも味も良いときたものだから、全国各地のドジョウ料理の老舗のお得意さんとなっています。
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