トビウオは魚でありながら、海面を飛ぶように移動する性質で知られています。そしてトビウオは漢字で「飛魚」と書きます。その名の通り、海面から飛び出して、飛行することから、「飛行する魚」→「飛(トビ)・魚(ウオ)」「飛魚(トビウオ)」と呼ばれるようになったと考えられています。英語でも飛ぶ魚ということでそのまま「Fliying Fish(フライング・フィッシュ)」と呼ばれており、他のどの魚よりも語源がわか...
「飛ぶ魚」から語源が来ている「トビウオ」という呼び名はかなり浸透していますよね。魚に詳しくなくてもこの名を知らない人はほぼいないと思います。しかし私たちが「トビウオ」と呼んでいる魚は、山陰地方や九州、関西地方では「アゴ」と呼ばれています。「アゴダシ」という名を聞いたことくらいはあるかもしれません。これはトビウオ(アゴ)で取った出汁のことを指し、うどん/雑煮/吸い物/おでん等の出汁として近年広く浸透...
日本ではおよそ30種類、世界ではおよそ50種もの種が確認されているトビウオ。そんなトビウオと見た目が似ているとして「トビウオとボラは近縁なのか?」と釣りが好きな人からよく聞かれることがあります。ボラにはトビウオのように大きなヒレこそありませんが、上半身が押しつぶされたような平らな形で、逆三角形で、顔も似ています。またボラが、釣られたときによく跳ねて暴れることも、トビウオの近縁種なのでは?と疑われる...
トビウオ科の魚は、太平洋、インド洋、大西洋など世界の暖海域に生息しています。日本近海では、北海道南部~九州の太平洋岸、秋田県~九州西岸の日本海・東シナ海、伊豆諸島、琉球列島などに生息しています。関東近海ではあまり生息していないので、関東圏でトビウオが売られることは少ないのです。日本近海に来るトビウオについてトビウオは季節回遊をする魚で、春先から夏にかけて日本近海まで北上してきます。そのため日本では...
海の上を滑空するという性質は誰もが知るトビウオの生態的特徴ですが、それ以外の生態についてはあまり知られていないと思います。ここではトビウオの生態に関する情報をまとめています。トビウオの生息場所トビウオは世界の温暖海域に生息しています。日本近海(房総付近の南側から九州五島列島あたり)に20種、世界には50種以上のトビウオがいることが確認されています。トビウオは沿岸の表層付近を泳いでいることが多く、あ...
トビウオの産卵や稚魚についての情報をまとめています。産卵時期トビウオの成長は速く、孵化してから1年で産卵適齢期となります。そして夏から秋になると、沿岸付近の藻が生い茂っている所に卵を産み付けます。卵は2週間程度で孵化します。トビウオの卵トビウオの卵は細かい糸で保護されており、この糸には海藻や岩に吸着し、水流に流されにくくする役割もあります。卵の大きさは1.5mm前後。一回の産卵でおおよそ1.5万粒...
トビウオは魚でありながら、飛行能力を有する唯一の魚です。トビウオ=飛ぶ魚ということは、魚に詳しくない人でも知っている事実です。しかしそもそもなぜトビウオは飛ぶのか、ということはあまり知られていません。トビウオが飛ぶ理由トビウオが魚でありながら海面を飛ぶのは、海の中にいる外敵(マグロやシイラなど)から逃れる為です。マグロやシイラのような肉食の大型回遊魚は泳ぐスピードが速く、海中でまともに泳いで逃げて...
トビウオといえば胸ビレを広げて水面上を滑空する魚として有名ですね。わざわざ水上に出て飛ぶのは、マグロのような捕食者から逃れる為で、あくまで一時的な措置ですが、相当な距離と速度が出せるといわれています。トビウオの飛距離トビウオが一度に飛べる距離は100~300mは当然で、大型のものであれば600m飛ぶこともあります。飛ぶ高さについては2~4mほどを維持することが多いです。非常に長く飛べるので、時には...
トビウオは肉食性ですが、30~40cm程度の比較的小型の魚。あまり大きな獲物は狙いません。主にオキアミのような海中にいる動物プランクトンを餌にしています。釣りの際の餌トビウオは釣りの対象にもされますが、その際は海中にオキアミを撒いて、おびき寄せることが多いです。大抵は表層付近にいますので、たも網ですくって獲れてしまうことも。このあたりは漁法に関する話になってきますが、詳しくは【トビウオの漁法につい...