トビウオとボラは近縁なの?
日本ではおよそ30種類、世界ではおよそ50種もの種が確認されているトビウオ。
そんなトビウオと見た目が似ているとして「トビウオとボラは近縁なのか?」と釣りが好きな人からよく聞かれることがあります。
ボラにはトビウオのように大きなヒレこそありませんが、上半身が押しつぶされたような平らな形で、逆三角形で、顔も似ています。
またボラが、釣られたときによく跳ねて暴れることも、トビウオの近縁種なのでは?と疑われる一因になっています。
生物学的な分類の違い
結論をいってしまえば、トビウオとボラは分類からして全く異なり、近縁とは言えません。
確かに見た目は似ていますが
- トビウオはダツ目トビウオ科
- ボラはボラ目ボラ科
に分類されています。
近縁種という言葉に明確な定義はないのですが、最低限共通の科に属する生き物に使われることが多く、目レベルで違う生き物を近縁というのは少し苦しいです。
例えばホソトビウオとアヤトビウオは別種ですが、同じトビウオ科に属するので近縁種といえます。
味の違い
またトビウオとボラは見た目こそ似ていますが、食べ物としてみると、味や食感が全く違います。
ボラは脂がのっていてちょっと癖が強めの魚ですが、トビウオはその逆で脂が少なく、淡泊で癖が少ない魚です。
またトビウオは内臓が少なく、身がひきしまっていてもちもちしています。
トビウオは飛行の為に軽量である必要があり、脂肪や内臓など余計なものを極力そぎ落とした体構造になっているのです。
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