タコの食中毒について:原因や症状、対処法
食中毒というとお刺身などの生魚に多いイメージがあるかもしれません。しかしタコも例外ではないのです。今回はタコの食中毒についてご紹介いたします。
タコによる食中毒はなぜ起きる?
皆さんは「腸炎ビブリオ」という菌をご存知ですか?
これは海水の中にいる細菌でヒトに感染すると腸炎ビブリオ食中毒を引き起こします。
この腸炎ビブリオは海水の温度が20度以上になると増殖するため特に夏場に水揚げされたタコに付着していることが多いのです。
しかし腸炎ビブリオは真水や高温に弱いためしっかりタコを水道水で洗浄して加熱調理することでほぼ死滅します。
タコによる食中毒はタコの洗浄や加熱が不十分だと起こってしまうのです。
腸炎ビブリオ食中毒の症状と対処法
腸炎ビブリオは体内に入ってから症状が出るまでの潜伏期間が10時間ほどあります。
発症するとさしこむような激しい腹痛を伴う下痢が続きます。
対処法ですが健康な大人であれば抗生物質などを使わなくても2~3日で治りますが下痢による脱水症状に気を付ける必要があります。
スポーツドリンクや経口補水液などでしっかりと水分補給をしてください。
また下痢止めなどは菌の排出を妨げてしまうため飲んではいけません。
恐ろしい食中毒も原因を知ってしっかりと対策すれば問題ありません。食中毒に気を付けて安全にタコを召し上がって下さいね。
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