食用としてのクラゲの歴史
クラゲというと、中華料理を思い浮かべる方が多いと思いますが、日本でも古くからクラゲを食べる習慣があります。
日本での食用としてのクラゲの歴史は大変古く、延喜式(957年)には、すでに宮中の貢物として、クラゲの記述があります。
当時は、クラゲを細切りにして、乾燥させ、塩漬けにして保存していました。これを塩クラゲと呼ばれ、塩クラゲは水でもどして料理に使っていました。
また、江戸時代の記録には、塩クラゲが備前の池田藩から毎年幕府に収められていたという記録もあります。
その記録によると、肥前(長崎)、筑前(福岡)等、「前」のつく国のクラゲは良質だが、その国以外のクラゲはは毒があるため食用にならないといわれています。
クラゲは、今でも日本の中部から九州にかけて、酢の物として、くらげを食べる習慣があります。
中国での食用としてのクラゲの歴史
中国でのクラゲの食用としての歴史はさらに古く、1700年前にはクラゲの漁をしていたという記録が残っています。
今でも中華料理の前菜として欠かせない食材となっています。
|
|