普通のカツオとソウダガツオの違いは?
皆さんは「ソウダガツオ」という名前を耳にしたことはありますか?
スーパーの鮮魚コーナーなどで見かける機会は比較的少ない魚だと思いますが、普通のカツオとは、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴を見比べてみましょう。
ソウダガツオの特徴
ソウダガツオには、「ヒラソウダ」と「マルソウダ」の2種類がいます。
◆ヒラソウダ
ヒラソウダの成魚は全長60cmほどで、マルソウダと比べると、やや体高があり、扁平な形をしています。
◆マルソウダ
マルソウダの成魚は全長40cmほどで、ヒラソウダと比べると、寸胴型の体形で、輪切りにすると丸に近い形をしています。
ただ両者小ぶりなものだと扁平・寸胴の特徴があまり出ておらず、見分けがつきにくいです。
本カツオ
本カツオの成魚は全長1mほどになり、紡錘型の体形で、尾びれ以外のひれは小さめです。
背側は濃い藍色、腹側は銀白色をしており、普段は無地ですが興奮すると数条の横縞が浮き出て来ます。
ソウダカツオは腐りやすい
普通のカツオとソウダガツオとでは、体形などのほかにも違いがあります。
普通のカツオもそうですが、ソウダガツオは血合い※が多く、特に傷みやすく鮮度落ちの早い魚と言われています。
その為生食には向かず、刺身での流通は限られています。
※血合いとは:背と腹の身の間の血管が多く集まる赤黒く見える部分。
ソウダガツオの主な利用法
ではどのように利用されるかというと、主流は鰹節(ソウダガツオで作った鰹節は「宗田節」と呼ばれます)にされることが多いです。
血合いが多いことにより、コクが強く濃厚な味わいのあるだしが取れることから、うどんや蕎麦屋さんなどでは重宝されています。
同じカツオと呼ばれる魚でも、様々な特徴や個性があり、それによって利用法も変わってくるのですね。
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