高知はなぜカツオのたたきの名産地として知られるのか

高知はなぜカツオのたたきの名産地として知られるのか

カツオのたたきと言えば、高知を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

土佐の一本釣り漁法など、高知はカツオと馴染みの深い土地であることは知られています。

 

総務省の『家計調査(二人以上の世帯)』(平成26年~平成28年平均)を見ると、1世帯当たりのカツオへの年間支出金額および購入数量は、

 

  • 1位高知市(8,820円/4,178g)
  • 2位福島市(4,040円/2,238g)
  • 3位水戸市(3,383円/1,995g)

 

と高知県は圧倒的です。高知県は鰹のたたきの発祥地と考えられており、名所となったのはそれが理由と思われます。

 

 

戦国武将の逸話

カツオのたたきに関しては、現在の高知県である土佐国を治めた戦国武将にまつわる逸話がいくつか残っており、それがきっかけで全国で知られるようになったという話があるようです。

 

高知のかつおのタタキに関する逸話
  • 四国を平定した土佐の戦国大名である長宗我部元親(ちょうそかべもとちか。1539~1599年)が浜でカツオの大漁に遭遇し、茅(かや。イネ科の植物)で焼いて食べたのが発祥となった。
  • 土佐藩主の山内一豊(やまうちかずとよ。1545~1605年)が、カツオの生食で食中毒になる領民があとを絶たなかったためそれを禁じたところ、領民が外側だけ火で炙って焼き魚と称して食べたのがカツオのたたきの始まりとなった。

 

ちなみに高知ではスライスしたニンニクと一緒に食べるのが伝統的な食べ方です。

 

参考文献:
・『農林水産統計」(平成28年)/農林水産省
『家計調査(二人以上の世帯)』(平成26年~平成28年平均)~魚介類~/総務省統計局

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