カレイの稚魚の姿は普通の魚?
平らな体、片側面についた目。カレイという魚は非常にわかりやすい奇妙な姿形をしています。
そして「カレイの稚魚」と聞いたら、私達が見知っているカレイがそのまま小さくなった姿を想像しますよね。
しかし孵化直後の稚魚の姿を見て、これがカレイの赤ちゃんだと気がつく人は少ないでしょう。
なぜなら卵から孵化した直後のカレイは、一般的な魚と全く同じ姿をしているからです。体の両側面、左右対称に眼が位置しており、体も平らではありません。
泳ぐ時も背びれを海面に向けた状態で、普通の魚と同じように遊泳します。
稚魚から成魚になるまでの変化
◆目の変化
成長していくにつれて、左右非対称な形に変わっていくのです。左側にあった眼が少しずつ頭部を通って右側へと移動し、やがて両目が右側に位置するようになります。
◆泳ぎ方の変化
体の形が平らになっていき、海底に潜むことに適した形に変化していきます。そして海底と平行に体を倒したままの姿で泳ぐようになります。
◆体色の変化
両眼のある側だけに黒い色素が形成され体色が黒褐色へと変化します。裏側は白色のままです。
カレイとよく似ている魚のヒラメでも同じような体の変化が現れます。カレイとは逆に右側から左側へと眼が移動していくのです。
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