カタクチイワシの生態
日本で主流のイワシの一種カタクチイワシの生態情報についてまとめています。
特徴
下あごが小さく、上あごが突き出た口の形をしています。上あごだけの片方の口しかないように見えることが名前の由来にもなっています。
成魚は最大で18cm。平均的には14cm程度です。
青灰色の背部に銀白色の腹部、円筒形で細長い体型が特徴的です。
生息域
沿岸から沖合の表層を生活圏としています。
日本では北海道から九州までほぼ全域に生息しており、全国で漁獲されます。
東アジアや東南アジアに分布しているので、韓国、中国、台湾、香港、フィリピンなどでも漁獲されています。
産卵
カタクチイワシの産卵期は一年中ですが、春と秋に産卵するものが多いです。オホーツク海から九州までの沿岸を産卵場所とし、卵は固まらず一粒ずつ浮遊した状態で孵化を待ちます。
寿命
カタクチイワシの成熟は早く、1年以内に成魚の大きさまで成長、産卵可能な状態になります。その一方で寿命は短く、2~3年程度とされています。
また肉食魚類やクジラ、イカ、海鳥、人間など天敵が多く、寿命を迎える前に他生物に餌として捕食されるケースも多いです。
見方を変えれば、食物連鎖の上で非常に重要な種ということです。
食性
主にプランクトンを餌としています。泳ぎながら口をあけて植物性プランクトンや動物性プランクトンを海水ごと吸い込みます。
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