サワガニの産卵について
皆さんはカニといえばどのカニを思い浮かべるでしょうか。
やはり食用として有名な、ズワイガニやタラバガニ、毛ガニでしょうか。
日本には、淡水で生息するカニでは固有種となるサワガニを忘れてはいけません。
そこで今回は、サワガニの産卵についてご紹介します。
サワガニの産卵、繁殖
サワガニは、春から冬にかけて活動するカニで、冬の間は川の近くの岩陰などで冬眠しています。
そのため、自然界では、初春から初夏にかけて、オスとメスが水中で交尾を行います。
交尾に成功すると、メスのサワガニは陸地に上がり、陸上の湿った暗い場所で、産卵し、自分の腹の内側に卵を抱えます。
卵は数日で孵化し、卵が孵化するときは、すでに稚ガニの状態になっており、孵化すると水中に戻り、稚ガニをかかえながら生活します。
そのため、サワガニの卵は、3ミリ前後と、他のカニに比べてかなり大きいです。
稚ガニがある程度大きくなると、放仔します。このように、成長するまでメスが子供を守るため、他のカニよりも生存率が高いです。
そのため、サワガニが生む卵の数は数十個程度であり、他のカニに比べてかなり少ない数となります。
ですが、稚ガニは親ガニに比べると水質の変化に弱く、高温の水にも弱いことから、成長出来る個体はある程度限られています。
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