タコの養殖について
タコは日本では昔から食べられているため、日本の食卓には欠かすことのできない、大変身近な食材です。そんな重要な食材であるタコですが、近年は漁獲量が減少傾向にあり、問題となっています。そこで今回は、そんな身近な存在であるタコの養殖事情についてご紹介します。
天然タコの減少
以前は、日本ではたくさん取れていた天然のタコですが、近年は乱獲により、漁獲量が減っています。タコの国内の流通量は7~10万tですが、40%~50%が国内産で、残りは輸入に頼っています。日本でのタコの消費量は、世界の6割を占めると言われており、これらを賄うためにも養殖の事業には非常に期待されています。
タコの養殖事情
世界で流通しているタコはすべて天然物で、タコの養殖技術はいまだ確立されておりません。卵から孵化した幼生を使った養殖でも国内では数件の成功例のみで、完全養殖については、海外での成功例が一件のみでした。
日本水産株式会社が、2016年にマダコの完全養殖に成功しました。現在では、コストの削減や、人工孵化の再現性の向上を目指し、2020年を目標に、養殖のタコの出荷を目指しています。
いかがでしたでしょうか?非常に身近なタコですが、養殖についてはまだまだこれからのようです。
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