結局シジミって肝臓に良いの?悪いの?
シジミは「二日酔い」に効くなど肝臓に良いと言われていますが、実際の ところはどうなのでしょうか。
江戸時代から知られていたシジミの効能
江戸時代の川柳に「蜆売り 黄色なつらに 高く売り」という ものがあります。
これは顔面に黄疸※が出て苦しんでいる人の足下を見て、症状改善に効果があるとされるシジミを高く売りつける商人を揶揄して詠われたものです。
※黄疸(おうだん)・・・肝炎や肝硬変といった 肝臓の病気がある場合などに、皮膚や眼球などが黄色く染まる症状)
また食品に関する留意点を五・七・五・七・七の和歌形式で解説した江戸時代の書物『食品 国歌』(しょくひんやまとうた。大津賀仲安著、1787年刊)には「蜆よく 黄疸を治し酔を解す」との記述があります。
このように、シジミが黄疸の症状改善や酔いの解消など、肝臓に関わる身体不良の改善に効果があるということは、過去の書物からうかがい知ることができます。
肝臓に良いとされる根拠
お酒を飲むと、アルコールの 代謝のため肝臓に負担がかかりますが、シジミにはアルコールから肝機能を保護する「メチオニン」が多く含まれています。
また肝細胞の 再生を促し肝臓の機能の正常化を図る「タウリン」も含まれています。
肝臓を保護したりその働きを助けたりするいくつもの物質が含まれているのです。
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