サザエの産卵について
さまざまな調理法に活用できる、ということで人気の貝類が「サザエ」です。
このサザエですが、食べることが多く、生態についてを知っている方はまだまだ少ないと思われます。
今回、このサザエの生態のなかでも、産卵についてを考えていこうと思います。
産卵期は春から夏にかけて
サザエが産卵する時期は、5月くらいか夏場を通り越した9月くらいまでといわれています。
その理由としては、産卵するための適温が23度程度ですので、海水が適温となっている春から夏にかけてが産卵しやすい、と考えられます。
また、産卵する卵の数はその殻の大きさでも決まっており、小さいといわれちえる10センチ程度のサザエの場合は90万粒程度、15センチに迫るほどの大きなサザエですと、300万粒も産卵します。
半日でサザエの形となる
産卵されたサザエの卵は、0.20mm程度ですが、時間とともに分裂を繰り返していき、8時間程度で回転運動をはじめます。
11時間から12時間、つまり半日ほどたつとふ化し、ベリジャーと呼ばれるサザエらしい形となって海を漂います。
そこから、海の底へと沈んでいき、日数とともに周口殻形成し、3ヶ月程度で3mm程度の幼生のサザエとなります。サザエは、比較的大きくなると産卵数も大きくなる、ということを覚えておきましょう。
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