サンマの寿命はどれくらい?
サンマの寿命はおよそ2年と言われています。長く生きても3年ほどで、非常に短命な魚なんですね。
同じ青魚のマイワシは8年、マサバは10年生きますので、他と比べてもやはり短命です。
年齢の見分け方
通常、魚の年齢は耳石の年輪の本数で判別します。これは0本なら0歳、1本なら1歳、2本なら2歳、3本なら3歳となります。
耳石とは:魚の頭の中にある、聴覚と平衡感覚を司っている器官。堅くて白い石のような形態をしている。
短命はサンマの美味しさの秘訣?
日本で漁獲されるサンマは鹿児島から福島の沖合の黒潮海域で生まれ、プランクトンを求めて北上、北海道沖合で栄養を貯めた後、再び九州沖まで南下して産卵します。
サンマは短命な分、早くに子孫を残さなければならないため、栄養豊富な海域でエサを大量に食べ、脂を一気に蓄積するのです。
このとき、脂質含量は30%に達することもあり、マグロのトロに匹敵する量になります。
サンマの旬と言われる9~10月はまさにこの脂乗りの最高のタイミング。まさに短命であるが故に生まれる美味しさといえます。
初物のサンマで寿命が伸びる?
サンマの寿命とは関係がありませんが、「初物」の魚を食べると寿命が75日延びると言われています。
サンマで「初物」といえば8月下旬から9月初旬の旬に先がけて出回るものです。
初物の魚を食べると寿命が75日のびるという言い伝えのことを「初物七十五日」と呼びます。
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