サンマの産卵事情:孵化条件/産卵時期/産卵数ほか
サンマの産卵に関してはいまだ不明な部分が多いですが、現時点でわかっている情報をまとめます。
産卵数
1年間に産む卵の数は4~5万個で、1回の産卵数は1,000~4,000粒と言われますが、実はこれも一度に放卵するのか、何回か分けて放卵するのかはっきりとしたことはわかっていません。
産卵場所
産卵場所は主に暖流周辺で、海面を漂流するホンダワラ類などの流れ藻に、ブドウ状の卵を産み付けます。
卵の特徴
2mm前後の惰円形で、魚類としては多少大きめ。糸状に複数の卵がつながっている形状で、メダカの卵に似て、赤みを帯びた透明な色合いです。卵には約20本の毛が生えており、これが海藻に絡み付いて付着し、オスがその卵に放精して受精させます。
孵化
海水温おおよそ10~25℃の範囲で孵化し、水温が高いほど短期間で孵化します。(20℃前後では10日程度、15℃前後では17日間程度)
稚魚/仔魚
孵化直後の全長は7mm後で腹部に卵黄をもち、3~4日で卵黄を吸収します。その後は小型のプランクトンなどを補食し、10日で10mm後まで成長します。そして1年ほどで体長20cmを超え、産卵が可能な状態になります。
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