カツオのたたきはなぜ焼く(炙る)の?意外と知られないその理由
カツオの身を火で炙って氷水で締めて作る「カツオのたたき」。
大変人気な刺身の一種ですが、わざわざ表面を炙ってあるような刺身って他にあまりないですよね。
今回はカツオの身を焼く(炙る)理由についてご紹介したいと思います。
理由その1.美味しくなるから
生食による食中毒を防ぐ目的でカツオを生で食べることを禁止された時期がありました。
しかし漁師が知恵を絞り、カツオの表面さっと焼いて焼き魚に偽装して食べたところ思いのほか美味しく、それが広まって今に至るそうです。
カツオのたたきをネギやしょうがなど薬味をたくさん盛って食べるのも、切り口の赤味を隠すためだったそうです。
理由その2.寄生虫対策
アニサキスやテンタラリアという寄生虫による食中毒リスクを減らす為、
またカツオは足が速く鮮度が落ちやすいので、表面を炙って出来るだけ鮮度を保とうとする知恵です。
理由その3.皮対策
カツオの皮は硬くて食べにくく、皮を火で炙ることで柔らかくなります。
皮と身の間の脂も溶け出し、濃厚な旨味になります。理由1と通じる理由ですね。
その上焼いたことで香ばしくなり、カツオ独特の生臭さを消す効果もあります。
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