鮭1切れのタンパク質含有量は?
タンパク質は、血液、内臓、筋肉や骨など私たちの体のあらゆる組織を作り、生命を維持するために欠かすことができない大切な物質です。このタンパク質は、鮭にはどれくらい含まれているのでしょうか。
タンパク質の含有量
文部科学省が公表している『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』の日本食品標準成分表(魚介類)によると、鮭の切り身1切れ(可食部100g)あたりに含まれるタンパク質の量は、次のようになっています。
【白鮭】
- 生 22.3g
- 水煮 25.5g
- 焼き 29.1g
- 塩ざけ 22.4g
【紅鮭】
- 生 22.5g
- 焼き 28.5g
- くん製 25.7g
※皮の割合10パーセント
【銀鮭】
- 養殖・生 19.6g
- 養殖・焼 25.2g
ちなみに、同じ白身の魚である真鯛(実は、鮭は本来は白身の魚です)、高級魚として知られるクロマグロ、夏バテ防止でよく食されるうなぎについては、次のようになっています。
【真鯛】
- 天然・生 20.6g
- 養殖・生 20.9g ※皮つき
- 養殖・刺身 21.2g ※皮なし
- 養殖・水煮 22.2g ※皮つき
- 養殖・焼き 22.7g ※皮つき
【クロマグロ】
- 赤身・生 26.4g
- 脂身・生 20.1g
【うなぎ】
- かば焼 23.0g
こうして見てみると、鮭は真鯛、クロマグロやうなぎにも優るとも劣らない高タンパクの食材と言えそうです。
良質なタンパク質
しかし、タンパク質は、単に多く含まれていれば良いというわけではありません。
「必須アミノ酸」(=人体では合成できず、食品から摂らなければならない9種類のアミノ酸)がバランス良く含まれているものが、栄養価が優れていると考えられています。
食品に含まれるタンパク質の栄養価をあらわしたものをアミノ酸スコアといい、数値が100に近いほど良質のタンパク質を持つ食品と言えるのですが、実は鮭は数値が100の食品なのです。
ちなみに、マグロは100ですが、鯛やうなぎは97なので、この観点からでも鮭は優れた食品であることがわかります。
|
|