鮭は血糖値改善に効果は?
鮭には、血糖値を下げたり、血糖値の上昇に伴ってドロドロになった血液の状態を改善するなどの効果が期待できる成分が含まれています。ここで、そのいくつかをご紹介します。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、カロテノイドと呼ばれる色素の一種で、赤や橙色をしています。鮭の身がサーモンピンク色をしているのは、この色素の影響を受けているためです。
このアスタキサンチンには、血糖値を下げ、糖尿病を予防・改善する効果が期待できるとされています。
動物実験の結果ではありますが、糖尿病にかかっている肥満のマウスに投与したところ、血糖値が下がったという研究報告があるそうです。
また、高血圧の肥満のラットに投与したところ、血糖値が下がっただけでなく、インスリンも効きやすくなったという研究報告もあるそうです。
EPA(エイコサペンタエン酸)
EPAは、体内で合成することができない必須脂肪酸のひとつです。
血糖値そのものを下げるわけではありませんが、血小板凝集を抑制する作用があります。
この作用で、血糖値の上昇に伴って粘性を増した血液の状態を改善し、血栓を作らせないことで血流を良くする働きがあるとされています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAも、体内で合成することができない必須脂肪酸のひとつです。EPA同様、血糖値そのものを下げるわけではありませんが、血管や赤血球の細胞膜を柔らかくすることで、血流を良くする働きがあるとされています。
日本人にあまりに身近な食材で、普段あまりありがたみを意識することがないかもしれません。しかし心臓病や糖尿病のような生活習慣病で亡くなるケースが急激に増えた昨今、この食材に改めて目を向け再評価することは、予防の助けになるのではないでしょうか。
|
|