カツオの生態情報まとめ
カツオの生態に関する情報をまとめています。
特徴
カツオとは、スズキ目/サバ科に属する魚の一種、暖海・外洋性の大型肉食魚です。大型のものは全長1m以上になります。(ただし主に漁獲されるのは全長50cm程度の個体)。その他形態の特徴としては以下の通りです。
- 紡錘形で尾びれ以外のヒレは小さい。
- 体色は背部が黒色、腹部が虹彩を帯びた銀白色。
- つり上げられたりして興奮すると腹側に4~10条の横縞が浮き出る
- 死ぬと横縞が消え、縦縞が現れる。
とくに後半の二つの特徴は、カツオという生き物を強く印象づけるものですよね。
この縞が消えたり出たりする現象の原因はまだわかっていないようです。
生息場所
カツオは、太平洋・大西洋・インド洋など南の暖かい海で生まれ、餌を求め大きな群れを作って北の海へと回遊します。
日本の沿岸にやってくるカツオは、
- フィリピン東方沖で黒潮に乗り沖縄付近を通過して北上してくるもの
- ミクロネシア海域や小笠原諸島から伊豆諸島沿いに北上してくるもの
の二系統に分かれます。
【初鰹/上り鰹】
毎年3月末から5月頃にかけて、日本の沿岸(四国・紀州半島・伊豆半島・房総半島の沖合)に北上して来たところを捕獲したものが「初鰹」や「上り鰹」と呼ばれます。
【下り鰹】
その後さらに三陸沖まで北上し、その海域でたくさん餌を食べて丸々と太ったものが、水温の低い親潮にぶつかりUターンして9月頃から南下し始めます。これを捕獲したものが「下り鰹(戻り鰹とも)」と呼ばれます。
食性
カタクチイワシなどの小魚のほか、オキアミ、カニ、イカ、タコなど様々なものを食べる雑食性です。
産卵
暖かい海で産卵するということだけはわかっており、赤道付近の南方が産卵場所ではとアバウトな予測はされていますが、はっきりとした特定はされてません。
直径1mm程度の卵を1度に数十万から200万も産みますが、そのうち99.99%は死に、成魚になるのはごくわずかです。
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