魚介類・水産物の定義

魚介類・水産物の定義

「魚介類」という言葉は「水産動物」の総称であり、スイスイ泳ぐ回遊魚だけを対象とした言葉ではありません。

 

生物学的分類からの「魚介類」とは、クジラ、ホヤ、タコ、イカ、ウニ、エビ、カニ、クラゲなど哺乳類を含む脊索動物や軟体動物、甲殻類を含む節足動物なども含まれているのです。

 

魚介類の生物分類

-脊索動物・・・哺乳類(クジラ)、魚類(アジ・サンマ)、無顎類(ヤツメウナギ・ヌタウナギ)
-軟体動物・・・貝類(アサリ・サザエ)、頭足類(タコ・イカ)
-棘皮動物・・・ウニ・ヒトデ・ナマコ
-節足動物・・・甲殻類(エビ・カニ・オキアミ)
-刺胞動物・・・クラゲ・イソギンチャク

 

また魚介類の“介”という字は「甲羅」や「殻」といった意味を持っており、元々魚だけでなくカニや貝、エビなども含まれていることを示しています。

 

 

ワカメやコンブは魚介類か

私たち日本人はワカメや海苔、コンブなどの海藻類もよく食べますよね。しかし海藻類は魚介類には含みません。

 

海藻類まで含めた表現には水産物という言葉が使われます。主に食品関係で使われる言葉です。

 

農林水産省の示している「水産物」は、魚類・貝類・甲殻類・海産哺乳類・海藻類など、海・川・湖に存在するありとあらゆる食糧源を包括しています。

 

水産物の区別

また同じ水産物でも、採れる環境や採る方法によって以下のように区別する場合もあります。

 

◆海産か淡水産か
海原産のものは「海産物」、川や湖原産のものは「淡水産物」と区別する場合があります。

 

◆養殖か天然か
近年天然資源保護の観点から養殖のニーズが高まっていますが、その養殖された水産物のことは「養殖水産物」、天然で採られたものは「天然水産物」として区別する場合もあります。

<スポンサーリンク>
page top