「このわた」とはどんな料理?食べ方・栄養価・歴史など

「このわた」とはどんな料理?食べ方・栄養価・歴史など

食べ方・栄養価・歴史など 皆さんは、「このわた」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。

 

このわたは、ナマコの腸を使った料理なのですが、ここでは、このわたについての お話をしたいと思います。

 

漢字で書くと「海鼠腸」

「このわた」を漢字で書くと「海鼠腸」で、「海鼠(ナマコ)」の「腸」(はら わた)から作った塩辛のことを、このわたと言います。

 

なま「こ」の「(はら) わた」で作ることから、このわたと呼ばれるようになったと言われています。

 

ナマコは、「海参」(いりこ)と呼ばれる、薄い食塩水で煮た後に日干しした 乾製品にされることがありますが、このわたは、海参を作る際の副産物である ナマコの腸を集めて作ります。

 

集めた腸は、水で洗って砂や汚れを綺麗に取り除き、 水をよく切ったうえ食塩を加えて混ぜ(塩分濃度は、20~30%程度)、樽や桶など に詰めて熟成させます。

 

このわたの主な成分

貧血予防や疲労回復に役立つビタミンB12、皮膚・髪・爪など の成長を促すビタミンB2、貧血予防や疲労回復に効く鉄が豊富です。

 

歴史

平安時代の法令集である『延喜式』(えんぎしき。927年成立)に、朝廷への献上 品としてこのわたが記載されていることから、今から1000年以上前の平安時代には すでに食されていたことがわかります。

 

また、珍しくて美味しい食べ物である、 いわゆる「珍味」として名高く、江戸時代には、長崎の「からすみ」(=ボラの 卵巣を塩漬けした乾製品)、越前(現在の福井県)の「うに」と並び、三河(現在 の愛知県)の「このわた」が「天下の三珍」のひとつとして讃えられ、賞味されて いました。

 

なお、現在の愛知県でも、ナマコ漁やこのわたの製造が行われています。 スーパーの鮮魚コーナーなどで見かける機会は比較的少ない食材と言えるのかも しれませんが、今ではネット通販などにより産地直送で取り寄せて賞味することも できます。まだ食べたことがないという方は、ぜひ一度ご賞味ください。


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