紅ズワイガニとズワイガニの違い

紅ズワイガニとズワイガニの違い

旬の時季になるとお魚屋さんなどで、ズワイガニや「紅」ズワイガニという名を目にすることがあります。

 

この2つのカニは、その名からして色の違いがあることはわかりますが、他にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

ここでは、紅ズワイガニとズワイガニの違いをご説明します。

 

 

ベニズワイガニ

色は朱色で、加熱すると鮮やかな紅色になります。甲羅がズワイガニよりも厚く盛り上がっているのが特徴です。

 

成熟すると甲幅(甲羅の幅のこと)が、オスは9~12cmほどになります(メスは、資源保護のためを捕獲・販売が禁止されており、詳細不明)。

 

寿命は10年以上とされていますが、深海に生息するカニであることから、詳細はまだわかっていません。

 

生息する水深は、ズワイガニよりも深い500~2000mあたりを中心に、深いところでは2500mを超える場所でも生息するようです。

 

生息に適した水温は0~1℃ほどとされています。ズワイガニに比べて殻が柔らかく、水分が多く含まれているのが特徴です。

 

主な生息域は、日本海沿岸(北は青森から西は島根県まで)や太平洋沿岸(茨城県以北)です。香住(かすみ)漁港(兵庫県美方郡)で水揚げされるベニズワイガニが「香住ガニ」という地域ブランド名で販売されています。

 

ズワイガニ(オピリオ種)

甲羅は丸みを帯びた三角形のやや平たい形状で、成熟すると甲幅が、オスは8~15cmほど、メスは6~8cmほどになります。

 

オスは、大きなものだと、足を左右に伸ばすと70cmにも及びます。

 

色は、赤みを帯びた、オレンジ色あるいは灰色がかった黄色をしています。

 

ズワイガニは、孵化から成熟するまでに8~10年を要し、寿命は10年以上とされていますが、詳細はまだわかっていません。

 

生息する水深は、200~600mあたりを中心に、深いところでは1000mを超える場所でも生息するようです。

 

生息に適した水温は、0~3℃ほどとされています。

 

主な生息域は

 

日本近海では、オホーツク海(北海道北部沿岸から樺太(カラフト)島西部、太平洋北部(東北・北関東の太平洋沿岸)、日本海(北海道西部~新潟・富山~韓国東部にかけての沿岸)

 

海外では、ベーリング海、オホーツク海、太平洋北部および大西洋の北アメリカ大陸沿岸となっています。

 

全国各地で地域ブランド名など様々な呼称をつけて販売されており、一例として、次のような呼び名があります。

 

オス:松葉ガニ(京都、兵庫、鳥取、島根)、越前ガニ(福井)、間人(たいざ)ガニ(京都)
メス:セコガニ(福井、京都、兵庫、鳥取)、コッペガニ(京都)、コウバコ(石川)

 

こうしてみると、単に色の違いだけではなく、姿かたちなどいろいろな違いがありますね。味の違いについては、皆さんの方で是非お試しください。

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