イカの捕食方法は?そもそも口の場所はどこ?

イカの捕食方法は?そもそも口の場所はどこ?

皆さんは、イカの口がどこにあって、どのようにして餌を食べているかご存知でしょうか。ここでは、イカの口と捕食方法についてお話します。

 

 

イカの体のつくり

頭部に目と口があるというのは動物一般に共通することなのですが、イカもその例外ではなく、頭部に目と口があります。イカの姿を見てみると、目がついている頭部の上に円錐状の胴体があり、頭部の下に足があるという、かなり変わった体形をしています。人の場合、立った

 

ときに一番上にあるのは頭なので、イカも、足を下にして立てると、一番上にある部分が頭なのだろうと思ってしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではないのです。

 

口の場所と餌の食べ方

目の位置は見てすぐにわかりますし、そのあたりが頭なのだと言われればなんとなくわかりますが、口がどこにあるかは、すぐにはわかりづらいと思います。

 

実は、イカの口は、足(腕)を広げて、その中心部をのぞき込むとみつけることができます。中心部には、鳥のくちばしに似た黒いものが2つ付いているのですが、これはイカの顎(あご)になります。上顎板と下顎板からなり、この顎で餌の魚などの肉を噛み切り、口の中にある歯舌(しぜつ)というおろし金状の舌ですり潰してのみ込みます。

 

餌を丸飲みする食べ方だと、自分の体より大きな獲物は食べられませんが、イカのように、噛み切ってすり潰してのみ込む食べ方だと、自分の体より大きな獲物でも食べることができます。

 

イカには「触腕」(しょくわん)と呼ばれる、伸縮自在で先が木の葉のような形をしたものが2本付いています。この2本の触腕を使って獲物を捕らえ、残りの8本の腕を使って獲物を口に運びます。

 

イカの顎の周囲の筋肉など加工した「カラストンビ」(烏鳶。上顎板と下顎板を、鳥のカラスとトビのくちばしに見立てて、このように呼ばれています)という食べ物があり、酒の肴として珍重されています。もしご存知なければ、一度賞味されては如何でしょうか。

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