ホタルイカが光る理由

皆さんは「ホタルイカの身投げ」といわれる不思議な現象を知っていますでしょうか。

 

産卵目的に、に深海から上がってきたホタルイカが、力尽きて海岸に打ち上げられる様子のことを指しています。

 

その際にホタルイカが発光するので、身投げをしている時に淡い光が瞬く様子は、儚くも幻想的な風景として有名です。

 

今回はそのホタルイカが光る理由、発光の仕組みについてご紹介させていただきます。

 

 

ホタルイカの発光の原理

ホタルイカの発光反応の全容はまだ未解明ですが、原理の根幹は昆虫のホタルなどと同じ仕組みであると考えられています。

 

「セレンテラジンジサルファイト化合物」というルシフェリンの一種に、ルシフェラーゼという酵素が反応することで発光している、というものです。

 

またホタルイカの発光反応にも最適温度というものがあるらしく、それは5度でホタルイカの生息適温ときわめて違いのだそうです。

 

発光の理由

ホタルイカが発光するのは、外敵からの身を守るためのカモフラージュと外敵への威嚇が理由と言われています。

 

カモフラージュ
海にさしこむ光により、その姿が影絵のように浮かび上がってしまうのを、自ら発光することで防いでいるのです。

 

威嚇
天敵から逃げるための目くらまし・威嚇の役割も備えていると考えられており、一瞬強い光を発することでフラッシュのような残像をつくり逃げるのだそうです。