ドジョウの種類と見分け方

ドジョウの種類と見分け方

ドジョウと一口にいっても実に様々な種類のドジョウが存在します。ドジョウとは広義にはドジョウ科全体の種を指しており、種により細かい違いはありますが、概ねある特徴は共通して持っています。

 

 

ドジョウ科の特徴

  • 細長い紡錘形の体
  • ウロコがない(正確には真皮の中に埋まっている)
  • 平らな形状の腹部。
  • 口元に感覚器として働く6~10本の口ひげがある。
  • 小さい口が下向きについている。
  • 目の下にはとげ状の突起がある。

 

ドジョウの種類

またドジョウ科の魚には以下のような種類がいます。

 

シマドジョウ

シマドジョウは、日本固有のドジョウで、全国各地に生息しています。全長6cmから13cm程度です。円形や楕円形の黒色斑が、体に沿って綺麗に並んでおり、観賞用としても人気があります。またこの斑紋の形、並び方は個体差があり、同種を見分ける目印になります。

 

スジシマドジョウ

スジシマドジョウは、その名の通り体に筋のような縞模様が付いています。こちらも日本固有種。全長4~10cmで、乳白色/淡黄色ベースの体色に、暗褐色の筋が走っています。比較的小さなサイズのドジョウで、6cm程度の個体が多いです。

 

シマドジョウとスジシマドジョウの違い

スジシマドジョウとシマドジョウは非常によく似ており、見分けが難しいとされます。しかし

  • シマドジョウ(オス)の胸びれの骨質盤の形状が、伸長し先端がクチバシ状になっているという点。
  • シマドジョウの縞模様は、連続だったり不連続だったりする斑紋で形成されているのに対し、スジシマドジョウは斑紋が連続して綺麗に並び、筋になっていることが多いという点。

こういった点から、両者を見分けることができる場合が多いです。

 

アジメドジョウ

全国の淡水域に生息する底生のドジョウです。日本固有種。全長は成魚で10cm程度で、他のドジョウと比べ細めの体です。シマドジョウと似ていますが、シマドジョウと違い、目を走る線状の模様がない他、胸/背/尻ビレが比較的後方にあるため、見分けは可能です。体中央の筋から、背面にかけて暗褐色の斑紋が散在しています。腹側は白色です。口は吸盤状になっており、3対計6本の口ひげがあります。

 

ホトケドジョウ

成魚でも全長6cmほどの小型のドジョウで、日本固有種として知られます。頭部は上下に扁平になっており、ドジョウよりも全体的に太く短いです。体色は赤褐色~茶褐色、体表には黒点が散在しています。また一般的にイメージされるドジョウと違って、中層を泳ぎ回っていることから、ドジョウと思われないことも多いです。

 

エゾホトケドジョウ

主に北海道に分布している日本固有種です。全長約7cm、黄褐色や赤褐色の体色をしており、体表には薄い小さな暗色点が散在しています。ホトケドジョウに似ていますが、エゾホトケは尾びれ付近にひし形の斑紋があるので見分けやすいです。また尾びれ中央には、ホトケドジョウにはない黒色縦条が確認できます。

 

アユモドキ

外来種の増加や河川の改修で近年絶滅が危惧されている日本固有のドジョウです。実際にアユのような姿形・動きをしていることからこの名がつけられています。全長15~20cm。腹部は白、背部、側面は黄褐色をしています。上アゴに左右2本、下アゴに左右1本ずつ、計6本の口ヒゲがあります。

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